保育士の資格は、大学でも専門学校でも、どちらでも取得することが可能です。それぞれのメリット・デメリットを考えてみました。
大学と専門学校の違いをしっかり理解して比較検討して、進路を決めましょう。
大学保育科のメリット・デメリット
大学で取得するメリットは、より時間をかけてしっかりと保育の勉強ができるという点です。
4年間通い、保育関係の科目だけではなく、総合科目や、外国語なども勉強しなければならないので、負担は大きいです。
しかし、様々な分野についての知識を身に付けておくことで、保育士になった際にも役に立ちます。
また、学部や学科を越えて友人と交流でき、保育の分野以外のいろいろな情報を共有することができます。
サークル活動なども充実しており、なかには保育ボランティアサークルといって、こども園や保育園で子どもの世話をしたり、一緒に遊んだりするボランティアが体験できるサークルもあります。
そういった点では、資格取得までに年数はかかりますが、より豊かな時間を過ごすことができ、様々な体験をすることができます。
保育士専門学校のメリット・デメリット
専門学校は、通う年数が短く、一般的には2年間で資格を取得し卒業することができます。保育の勉強に特化しているため、資格取得面や就職面では非常に強いです。
保育を専門とした先生が集まっているため、質の高い教育を受けることができ、短いけれど濃厚な時間を過ごすことができます。
同じ目標を持った仲間が集まっているため、情報交換などもしやすく、気の合う友達も見つけやすいです。
デメリットは最終学歴が専門学校卒になってしまうことです。
大学vs専門学校、費用の比較
費用の面でも、大きく異なります。
大学は4年間通い、保育以外の様々な科目も勉強しなければならないので、学費は高いです。
専門学校はそれに比べて年数も2年間と短い上、保育の勉強以外の勉強はあまりしないので、費用は安いです。
早くに卒業できるので、当然就職する年齢も早くなります。
保育士を目指す人限定!保育士修学資金貸付制度
働きながら保育士資格を目指せる通信制大学もあるよ
保育士になるための学校選びのポイント
学校を選ぶ際には、両方の学校の違いやメリット・デメリットなどを考えた上で、慎重に検討しなければなりません。
時間をかけて勉強したいのか、すぐに知識が身に付き、早期に資格を取得できるところがいいのかも考えなければなりません。
実際にオープンキャンパスやオープンスクールなどに行き、学校の校風や雰囲気が自分に合っているかどうかを確かめることも必要です。
校風や雰囲気が自分と合わないところに行くと、精神的にしんどくなり、学業や資格取得に集中できない状態になることも考えられるためです。
せっかく通うのですから、自分の気に入った学校にしなければなりません。自宅から通える場所かどうかというのも考慮する必要があります。
自宅から通えない場合には、下宿代や食費などが別にかかるため、金銭的な負担はより大きくなります。